「ルネッサーンス♪」ワインセミナーはそんな号令と共に始まった。
セミナーのティーチャー♂が結構そんなノリのキャラでして。
真面目な固い雰囲気は全然なく、ギャグを交えながらの明るい空気が終始会場に流れた。
前で赤いネクタイを着けたのが髭男爵講師。
参加者の年齢層はバラバラ。でも30代の同世代あたりが一番多かっただろうか。
中には70歳くらいのチャーミーグリーン夫妻などもいたり、あまり年齢の偏りはない。
男女比は女性の方が多かった。やはり今の時代、女の人の方が積極的なようだ。
今回のセミナーは初心者をターゲットとしており、ワインよりもグラスをメインとした内容。
先に書いた「リーデル」とは250年も昔からワイングラスの製作を手掛けるワイングラス・カンパニーで、高級なお店は大抵このリーデル社のワイングラスを使用しているらしい。詳しい話は
Webサイトで理解を深めてもらうとして説明は割愛するが、ワイングラスは様々な形状があることを今回初めて知った。
しかもそれらはすべて意味があってその形状になっているとのこと。ワインの品種によって、小口径のグラスと大口径のグラスを正しく使い分けることで、本来そのワインが持っている味を正しく導き出そうというのだ。
「じゃあどう変わるんだろうねぇ、実際に飲み比べしてみましょ!」
というのが、今回のグラステイスティングセミナーの趣旨。
グラスの形状が変わると味が変わるという原理は、グラスの口径(飲む部分)が細ければ細いほど、グラスに口をつけて飲むときに、ワインが舌の中央をまっすぐ流れていくのに対し、広ければ広いほど唇が開かれるため、舌の上を流れるワインは舌全体に広がるように通り抜けていくようになる。舌は部位により味の感じ取り方が変わるために、そのワインの最適な通り道をグラスによって作ることで、本来持っているワインの味をしっかり感じ取れるようになるというのだ。このことに着目したリーデル社は、長い歴史の中でグラスの形状に様々なバリエーションを与え、ワインとグラスのマッチングにも長い年月をかけて研究し続けてきた、ワイングラスのスーパーウルトラグレートカンパニーなのだ。
参加者の机に準備された、様々なワイングラスと品種の異なるワイン。
口径の大きさの違い。
脚(ステム)がないグラスは今回初めて使った。
グラステイスティングなので、ワインの品種についてどうこう評論するのではなく、グラスが変わることでどう味の感じ取り方が変わるのかを評論し合うというもの(と言ってもコメントを言わなきゃいけないというのではない)。
これがまたウソみたく、味の感じ方が変わるもんだからビックリクリ!!
ワインを飲むときのグラスの選び方一つでここまで感じ方が変わるとは。
グラス選びの重要さと、舌って敏感なのね〜という発見もあったりして、新鮮かつ感動が味わえる内容だった。(ひょっとしたら他のお酒もグラスを変えると味が変わるのかも)
第一部の約小一時間ほどのセミナーが終わると、第二部はワインパーティー的な懇親会。
そちらの話は後編へ譲ることにしましょうか。
つづく…